ハワード株式会社が持続可能な社会を見据えた”障がい者支援”として、IT業務をオンライン上でサポートする「こころとアシスタントサービス」を導入、データ処理やECサイト運営の業務効率化を実現

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株式会社こころとヒューマン(本社:東京都港区、代表取締役:大島三星)は、企業理念である「障がい者の才能を開花させ、その才能を活かして社会貢献する」を実現するサービスとして、企業内の経理、人事、総務部門などのIT業務をオンライン上で代行するこころとアシスタントサービスを提供しています。このたび、カジュアルとスポーツのアパレルカンパニー ハワード株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役:早川豪彦)が本サービスを導入したことをお知らせします。


「このサービスを選んだのは業務効率化を実現する一方、障がい者の雇用も生み出す仕組みを実現できるからです。この仕組みがまさに弊社が追い求めていた障害者支援なのです。」インタビューより一部抜

こころとアシスタントは、企業内の経理、人事、総務部門などの業務をオンライン上(企業内に常駐するのではなく遠隔地)で代行するサービスです。100名規模の障がい者が定型業務から制作業務まで100種類以上の幅広い業務に対応します。

今回のインタビューでは、サービスの統括窓口の専務取締役 管理本部長の早川様、実際に業務の依頼を担当する上川様、片桐様の3人にご対応いただきました。

専務取締役 管理本部長

早川様

営業アシスタント

上川様

管理本部 CSリーダー

片桐様

―まずは会社概を教えてください。
早川様:ハワード株式会社はメンズアパレルの会社です。創業は1923年で今日まで約1世紀の歴史があります。特にスポーツとカジュアルの融合的な商品を得意としています。社員は26名、商品企画と生産管理、営業を行っております。

―数あるサービスの中で弊社サービスの導入に至った要因を教えていただけますか。
早川様:外注サービスであること、そして障がい者の社会進出につながることが大きな要因です。サービスを知ったのは当社HPからのお問い合わメールでした。HP経由でたくさんの営業メールをいただきますが、大半はお断りしています。今回は、仕事の一部を外注することを検討していたこと、そして障がい者が仕事を提供しているというのが目に留まったことがあり、一度話を聞いてみようと思いました。

―1つ目の要因は「外注」。外注を検討していたのですか。
早川様:はい。当社の従前の基幹システムではデータを外部からインポートできず、すべて手入力していました。しかし、2020年に基幹システムを更改し、CSV形式などデータを事前に一定のフォーマットに加工することで外部からデータを流し込むことができるようになりました。データ加工の工程は基幹システムに接続しなくても外部で作業が可能なため、物理的に現場にいる必要がなくなりました。データ加工を外部の業者に依頼することもありだと考えていました。

―遠隔でのデータ加工は社員でもできます。外注を検討するということは人手に不安があったのでしょうか。
早川様:そうですね。いわゆる繁忙期、特に棚卸の時などは社内からも人手がほしいという声があがっていました。すでに生産工場には生産だけでなくデータ入力を一部委託していますが、人員にも限りがあります。色々な所に幅広く作業して頂ければそれだけ早くデータ集計も終わり、弊社の棚卸の精査等がより早く正確にできると感じていました。

―繁忙期やピーク時に備え外部人材の活用を考えていたのでしょうか。
早川様:そうです。

―2つ目の要因は「障がい者の社会進出」。意外でした。
早川様:企業活動していくなかでCSRを果たすのは当然だと考えています。今回の内容を見たとき、サービスの利用が障がい者の雇用を生み出す可能性があると思い、一度話を聞いてみようと思いました。ずっとやりたいと思っていたことでした。

―CSRにつながる取り組みをしたかったのですか。
早川様:そうですね。弊社のCSR活動は環境保護が中心で、障がい者雇用に関しては活動を増やしたいと考えていました。ただ具体的な取り組みを検討する専門部門があるわけではなく、なかなかそこまではできてなかったんです。お話しを頂いたときに、こういった方法での取り組みの仕方もあるんだということを知り、実際どんなものなのかを試してみたいなってことで連絡さして頂いた次第です。

―現在のCSR活動の中心は環境保護。具体的な取り組みはなんでしょうか。
早川様:弊社の事業の場合、製品の生産や運搬時にどうしてもCO2が排出されます。ホームページにも載せていますが「ESPACE VERT」というブランド商品の売り上げの一部を環境保護を目的に寄付しています。2007年ぐらいからずっと継続しているブランドで、2021年現在は世界自然遺産白神山地である秋田県藤里町のブナ林の保全に寄付をしています。その前はお客様がTシャツ1枚購入すると1kg分のCO2をオフセットするカーボン・オフセットを実施していました。

―カーボン・オフセットで環境保護に貢献しているのですか。
早川様:そうです。売り上げの一部を新たな森林作りや既存山林の間伐の費用にあてています。新たにできた森林はこれまで以上にCO2を吸収し、CO2削減を助けます。事業により排出するCO2を新たな森林で吸収するCO2で埋め合わせるカーボン・オフセットに取り組んでいます。弊社の取り組みは、環境省が推進する確実な排出削減・吸収があることを確保するJ-VER制度の認定を受けています。モンゴルに木を植える、フェアトレード商品を取り扱う等、環境保護の取り組みを色々と続けて参りました。

―SDGsの流れもあり世間はファッションと環境汚染に注目しています。
早川様:最近随分言われるようになってきましたね。弊社はかなり古くから環境汚染対策の取り組みをやってきていました。正直そんなに大きい取り組みではないですが、継続することが大事。細々とではあるんですけど、もう14、5年はやっていますね。SDGsでいうと、15番の「陸の豊かさも守ろう」という項目の達成に寄与しています。

―環境保護に寄与する一方で障がい者雇用に課題を感じていたのですか。
早川様:積極的に社内整備を進めていますが、まだできることがあると考えていました。過去障がい者施設と取引があった経緯があります。

―以前は障がい者施設と取引があったのですか。
早川様:今はもうやっていないのですが、商品製造の過程で出るちょっと余った生地を障がい者施設に送ってエプロンにしてもらい、それを買い取るという活動を過去に行っていました。しかし社員もそんなに沢山エプロンを使わないので、なかなか継続的にできませんでした。今だったらエコバッグにしてそれを売るというプログラムをやることも考えられますが、ちょっとそこまで進められていません。以前障がい者施設と取引があったので、弊社で障がい者を雇用する以外で、障がい者の雇用を生み出すような貢献ができないかとずっと考えていました。そのとき今回のサービスの話をいただきました。

―今回は障がい者の社会進出につながるサービスということが大きかったのですか。
早川様:そうです。このサービスを選んだのは業務効率化を実現する一方、障がい者の雇用も生み出す仕組みを実現できるからです。この仕組みがまさに弊社が追い求めていた障害者支援なのです。単純に業務効率化を図る外注サービスだと話を聞くに至っていなかったと思います。外注により業務効率化を実現でき弊社よし、売上が立ち御社よし、障がい者の雇用を生み出し社会よしの三方よしの仕組みということが大きかったです。

―では実際にサービスではどういった業務をご依頼されていますでしょうか。
上川様:私は商品の発注管理や入荷管理を主に担当しています。発注や入荷データを基幹システムに登録するためのデータ加工が主な依頼業務です。

片桐様:私はECサイトを中心とした販売網の管理を主に担当しています。商品画像の切り抜きを定期的に依頼しています。

―サービスを使ってみて良かったことは何でしょうか。
上川様:かなり時間短縮になりました。4月は私の業務だと繁忙期なんですが、かなり時間短縮になったと思います。絶対に間に合わせなければいけない、今月中に入荷しなくてはいけない、とかいう事が滞りなくできるのでとても助かっています。

―納品データのクオリティはいかがでしょうか。
上川様:データ入力の一部をマクロ処理したり、入力結果のチェックをシェルで一括処理したりすることで手入力による誤りを防がれており助かっています。

片桐様:大量に一度にお願いしてやって頂いてクオリティも高いので非常に助かっています。サービス導入以前は繁忙期に外注してもいましたが、その必要が無くなりコストを抑えられ助かっています。

―自分でやったほうが速いという葛藤はなかったでしょうか。
上川様:1つ1つを切り取ると当然自分でやったほうが慣れてもいますので断然速いです。しかし、入荷の時期、シーズンの前は毎週どっさり入荷をするので自分だけじゃ理想のスピードで多分終わってなかったと思います。毎年繁忙期は通常の体制では対応できる業務量を超えていました。サービス導入により業務効率化を実現し繁忙期の業務量を処理できる体制を確立、さらに生産管理など新たな仕事に着手できるようになりました。

片桐様:内部でやろうと思えばできるのですが、やっぱり時間がかかりますので依頼できるときは依頼したいです。急ぎの時は内部でやることもありますが、納期一週間とかとれるものに関してはお願いしています。

―費用面はどうでしょうか。
片桐様:金銭的なメリットは大きいと思います。以前は画像の切り抜きを他の業者にお願いしていました。撮影と切り抜きのセットで依頼をしていたので単純な費用比較はできませんが、結構費用がかかっていたので本サービスは金銭的なメリットも感じています。

―外注ではセキュリティに気を使うと思います。
早川様:そうですね。お渡しするデータの中には価格等の漏洩するとまずいデータが含まれています。御社の場合、主婦や大学生のバイトが家庭やカフェなどの公共の場で作業するのではなく、障がい者の方が御社セキュリティセンター内でのみ作業するということで、セキュリティ面の信頼性が高いのも業務を依頼できる一因です。

―作業による消化時間の計算はいかがですか。
上川様:消化時間は妥当だと思います。この手のサービスでは実働時間により時間が消化されることがあります。その場合、作業者のスキルによって消化時間が異なり、月ごとの利用時間をどう活用するのか、見通しを立て辛く困ります。御社のサービスでは実働時間ではなく、予め業務ごとに定められた工数に基づき時間を消化するので、想定外に時間が消化されることはありません。新しい業務を依頼する場合、最初は理解して頂く時間がかかっていましたが、継続していくなかでスムーズに処理いただいています。

―サービスに感じる課題はなんでしょうか。
上川様:やっぱり1番最初に業務内容を伝えるのが難しいです。文章に起こさなければならず。

片桐様:最初の依頼のハードルがちょっと高いってのはあるかもしれません。

早川様:依頼しようと思う業務の1個1個の時間は大したことしてないので、これ頼むんだったら今自分でやっちゃったほうが速いなみたいになっています。

―文章での説明が大変で、依頼を断念するのでしょうか。
上川様:はい。わかってもらえるように説明をするのが大変です。社内だとこれはこうだからってシステムを目の前に説明できますが、情報を用意するのに時間がかかり過ぎるというのがあって、ちょっと依頼するのを一瞬ためらいます。

早川様:なかなか依頼の一歩を踏み出せていない社員が多いです。

―依頼による業務効率化と依頼自体の面倒さのジレンマがあるのでしょうか。
上川様:そうですね。ルーティンができて流れができちゃうとすごく楽になるんですけど、その辺がなかなか他の社員にはわかってもらえません。わたしも自分で1番ちょうど良い依頼の仕方を見つけるまでが大変でした。

―確かに依頼を受けた後も何度かデータ確認等があります。
上川様:データの確認に関してはどうしようもない部分があります。弊社が受領した時点ですでにデータが誤っていたり、記載漏れがあったりします。薄い青と濃い青があったら71と72にする、デニムはウォッシュされているものは72、されてない濃いものは71とか、確認してもらって回答するしかないことがあります。

―業務切り出しの負担を減らすための要望はありますか。
早川様:社員向けに説明会をしてほしいです。

上川様:直接説明を受けた人しか現在依頼してないんだと思うんですよね。

―直接接点を持つと業務の依頼が楽になるということですか。
上川様:そうですね。朝礼とかでもサービスのことは言ってはいるんですよね。聞いてはいるけどなんだかわからない、知ってはいるけどどうやったら良いかわからないからとりあえず今はいいかなとなっています。社員が直接自分の業務を説明できたり、今サービスで対応している業務の内容を聞いたりすると、今後依頼のハードルが下がると思います。

―説明会をセッティングします。実際に使ってみると最初の依頼が大変だということですが、契約前のトライアルは助かっていますでしょうか。
早川様:すごく助かっています。それがないと多分始められなかったんじゃないかな、とはちょっとは思います。やっぱり、業務依頼ができる時期とかもあるじゃないですか、繁忙期だと逆に依頼できないんで。そうじゃない時にお願いしようとかあったりとかするんで。

―試しに使ってみるハードルは低いということでしょうか。
早川様:そうですね。契約前にある程度のトライアル期間があることで、試しにちょっとずつ業務をお願いする事ができるっていうのがすごい助かると思いますし、そもそもやっぱりモニターとしてトライアルでっていうので、すぐ契約もできたっていうか。

―継続して利用することで真価を発揮する?
早川様:最初の依頼は大変ですが手離れすれば楽です。他の業者に依頼しようとすると、また教えなければならないですから。

上川様:使えなくなったらどうしようっていうのがあります。絶対嫌ですよね。こんなに面倒だというのは衝撃でした。

―最後に今後のビジョンをお聞かせください。
早川様:ECサイトを使ったネット通販など販路を拡大していきます。卸し先も通常の小売店さんだけじゃなくて、ネット通販の会社というケースも増えてきました。ネット通販の会社の商品の生産を請け負い、作り、商品供給することもでています。そういうことが増えてきています。市場全体がよりECにシフトしているので、そのシフトに合わせて、弊社も販路を変えていきます。

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PR TIMES にハワード株式会社御中のサービス導入事例記事を投稿しました。

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